沖縄芸人・大屋あゆみが手話を披露!「障がいある、なしは関係ない」。『陽いづる』舞台挨拶

2023年10月13日(金)

レポート

初日の13日(金)、京都国際マンガミュージアムでは、「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」連携企画として『陽いづる』が上映されました。
「陽いづる」の舞台は、沖縄県国頭郡東村。変化を求められる今の世の中において、その場所にいて変わらないことも素晴らしいことではないかということを、東村の自然や人々、そして、主人公の聾者(耳の聞こえない)女性の日常を通して描きます。メインテーマ曲は、沖縄の若手バンド・HoRookiesの「DAWN」が起用されています。

『陽いづる』でガレッジセール・ゴリが感じ取った監督の想い

上映後、出演者で沖縄出身の芸人、大屋あゆみが舞台挨拶に登壇しました。MCはガレッジセール(川田、ゴリ)が務め、手話通訳者の方も登壇しました。大屋は「沖縄で上映されたのもすごくうれしかったんですが、その映画が京都でも上映されるというのはうれしいこと。今回、初めて映画に携わらせてもらったので非常に興奮しています」と喜びを爆発させ、京都では「生麩を食べたい」と食いしん坊ぶりを垣間見せていました。

映画の中では特技の手話も披露していた大屋。手話を習得した理由をこう話します。「実は両親が、耳が聴こえないので幼い頃から手話を第一言語として育ちました」。この経験を活かし、手話検定2級取得、さらに手話通訳者全国統一試験に合格。2018年にはよしもと沖縄の芸人仲間と共に手話でコメディを届ける「劇団アラマンダ」を旗揚げするなど、精力的に活動しています。 『陽いづる』を観て、ゴリは「僕自身、障がいを持った方に会うと勝手に『何かしてあげなきゃ』みたいな気持ちで接してしまうんですが、主役の彼女を見ていると、『私は私でこれを受け入れて、全然楽しく人生を生きていますけど』ということを伝えてもらったような気がする」と感想を述べると、「まさにその通り」と大屋。「『障がいある、なしは関係ないんだなというのは、この映画でも訴えたいこと』と松井涼監督も話していたので、伝わっていてうれしい」と笑顔で語りました。

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